📁 カテゴリー:映画 / ファンタジー
『星を追う子ども』は、2011年に公開された新海誠監督の長編アニメーション映画。 “死者の国”アガルタをめぐる壮大な冒険の中で、少女と教師がそれぞれの想いと向き合う物語です。
これまでの新海作品とは異なり、ジブリ作品を彷彿とさせるファンタジー色の強い構成。 それでいて、新海監督らしい「喪失」や「再生」といったテーマが根底に流れ、観る者の心を深く揺さぶります。
こんな人に観てほしい!
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冒険や神話的な物語が好きな人
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家族や大切な人との別れを経験したことがある人
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『君の名は。』とは違った新海作品に触れてみたい人
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ジブリやファンタジー世界観が好きな人
🎬 作品情報
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タイトル:星を追う子ども(英題:Children Who Chase Lost Voices)
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公開年:2011年
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製作:コミックス・ウェーブ・フィルム
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監督・脚本・原作:新海誠
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主演(声の出演):金元寿子、入野自由、井上和彦 ほか
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上映時間:116分
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受賞歴:シッチェス・カタロニア国際映画祭 アニメーション部門 招待上映 ほか
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公式サイト:公式サイトはこちら
あらすじ(ネタバレなし)
⏳ 序盤:不思議な少年との出会い
父親を亡くし、母と二人で暮らす少女アスナは、ある日ラジオから流れる不思議な音に導かれ、謎の少年シュンと出会う。 彼は“アガルタ”という死者の国から来たという——。 その出会いが、彼女の運命を大きく変えていく。
🌉 中盤:死者の国・アガルタへの旅
やがてシュンは姿を消し、アスナは彼を追うようにアガルタへと足を踏み入れる。 そこには、美しくも危険に満ちた世界と、死者をよみがえらせたいと願う大人たちの姿があった。 彼女は教師モリサキと共に、禁断の旅に出ることになる。
🎶 終盤:命と向き合う旅の終着点
“誰かを失う”ということの意味とは何か。 アスナは旅の中で、多くの出会いと別れを経験し、命の重さと自分自身の想いに気づいていく。 そこには、ただのファンタジーではない「人が生きる意味」への深い問いかけがあった。
🌟 見どころポイント
1. 圧倒的な世界観とビジュアル
広大な自然や神話的モチーフが織り込まれた世界は、新海誠作品の中でも異彩を放つ美しさ。 アガルタの風景は、まるで絵本の中の世界を旅しているかのような没入感があります。
2. ファンタジー×喪失という重厚なテーマ
死と別れ、そして前に進むという重いテーマを、ファンタジーの舞台で繊細に描いている。 現実を受け入れることの難しさと、そこから一歩踏み出す勇気が心に刺さります。
3. ジブリ的アプローチと新海監督らしさの融合
『天空の城ラピュタ』や『もののけ姫』に影響を受けた演出が随所に見られながらも、 “喪失”と“再生”という新海誠らしい視点が全編を貫いています。 アニメーション表現の奥深さを再確認できる1本です。
視聴できる配信サービス(2025年5月時点)
※配信状況は変更になる可能性があります。
📝 まとめ
『星を追う子ども』は、“生と死”という重いテーマを、壮大なファンタジーとして昇華した異色の新海誠作品です。 失う痛みと、それでも前に進む強さ——。 この物語は、あなたの心にそっと寄り添い、大切な人を想う気持ちを静かに呼び起こしてくれます。
派手さは控えめでも、その奥にあるメッセージは、年齢を重ねるほど深く心に響いてきます。
まだ観ていない人は、ぜひ“旅の意味”を心で感じながら、この冒険を体験してみてください。
※本記事内で使用している画像は一部、©Makoto Shinkai / CoMix Wave Filmsより引用しています。
引用元:映画『星を追う子ども』公式サイト(https://www.cwfilms.jp/hoshi-o-kodomo/)
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