カテゴリー:映画 / 恋愛・ラブストーリー / SF
『ほしのこえ』とは?
2002年公開の短編アニメーション映画『ほしのこえ』は、新海誠監督がほぼ一人で制作し、その名を世界に広めた原点的作品です。地球と宇宙、そして“時間の壁”に隔てられた二人の想いを描くSF恋愛物語で、わずか25分という短さながら圧倒的な感動と余韻を残します。
壮大なスケールのSF設定と、日常的で普遍的な“好きという気持ち”を融合させたことで、公開から20年以上経った今も多くのファンを魅了し続けています。
あらすじ(ネタバレなし)
少年・寺尾昇と少女・長峰美加子は、中学生時代から互いに想い合う関係。しかし美加子は宇宙での任務に選ばれ、二人は地球と宇宙という隔たりの中で、携帯メールで想いを伝え合います。
宇宙に進むごとに増えていくメッセージの遅延——数分、数時間、やがて数年。届く頃には過去の気持ちとなってしまう切なさと、それでも繋がろうとする祈りのようなやり取りが、観る者の胸を締めつけます。
見どころと魅力
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短編の枠を超えた物語の濃度
わずか25分で描かれる、壮大なSF背景と等身大の恋愛感情。 -
映像美と光の演出
当時の個人制作とは思えない緻密な作画と背景、光の使い方が感情を増幅。 -
“時間差”が生むドラマ
メッセージが届くまでの遅延が、二人の関係に生むもどかしさと切なさは普遍的テーマ。
作品情報
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タイトル:ほしのこえ(英題:Voices of a Distant Star)
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公開年:2002年
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監督・脚本・原作:新海誠
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製作:コミックス・ウェーブ
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声の出演:武藤寿美、鈴木千尋
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上映時間:25分
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受賞歴:第6回文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門特別賞 ほか
配信情報(2025年5月時点)
※配信状況は変更になる場合があります。
関連情報
『ほしのこえ』で描かれる“距離と時間”のモチーフは、その後の『雲のむこう、約束の場所』や『秒速5センチメートル』など、新海監督作品の根幹となるテーマです。本作はまさに、新海ワールドの扉を開く一本と言えます。
『ほしのこえ』は、短時間で深く心を動かされたい人、SFと恋愛の融合を味わいたい人に強くおすすめします。25分間で得られる感情の揺れは、長編作品にも匹敵する濃さです。
※本記事内の画像は一部、©Makoto Shinkai / CoMix Wave Filmsより引用しています。
引用元:映画『ほしのこえ』公式サイト
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