📁 カテゴリー:映画 / 恋愛・ラブストーリー
『ほしのこえ』は、2002年に発表された新海誠監督の商業デビュー作品。 当時、新海監督がたった一人でMac1台を使い、絵コンテ・作画・編集・声優(主人公役)まで担当したという、 アニメーション史に残る短編アニメーションです。
物語の中心にあるのは、宇宙に旅立つ少女と、地球に残された少年の“時間と距離”を越えた想い。
新海誠作品に共通する”美しい映像と繊細な心の描写”の原点が、 このわずか22分の中に凝縮されています。
こんな人に観てほしい!
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遠距離恋愛やすれ違いの切なさに共感したことがある人
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新海誠監督の原点を知りたい人
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短編でも心を動かされる作品が観たい人
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映像の美しさや静かな感情表現が好きな人
🎬 作品情報
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タイトル:ほしのこえ(英題:Voices of a Distant Star)
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公開年:2002年
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上映時間:約22分
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監督・脚本・作画・編集:新海誠
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製作:コミックス・ウェーブ
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声の出演:新海誠、篠原美香(※劇場版では別キャストによる再録音)
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受賞歴:第1回新世紀東京国際アニメフェア21 公募部門優秀賞 ほか
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公式サイト:コミックス・ウェーブ作品紹介
あらすじ(ネタバレなし)
⏳ 宇宙と地球、離れていく心の距離
西暦2046年——地球は異星文明”タルシアン”との接触に備え、宇宙探査チームを派遣。
少女・ミカコはそのパイロットに選ばれ、地球を離れていきます。
地球に残った少年・ノボルと、携帯メールで連絡を取り続けるふたり。
けれど、宇宙船が遠くに行くほどに、1通のメッセージが届くまでの”時間”がどんどん長くなっていきます。
🌟 見どころポイント
1. 一人で作られた驚きの完成度
CG、手描き、演出、声まで一人で作り上げた作品とは思えないほどの完成度。
映像と音楽が作り出す”静かな余韻”は、短編ながら深く心に残ります。
2. 感情のすれ違いを”時間”で表現
物理的な距離が、ふたりの心のすれ違いにもつながっていく。
携帯メールという身近な道具を使いながら、”会えない切なさ”をリアルに描いています。
3. 新海誠作品の”原型”を感じる映像美
空、光、影、校舎……どこを切り取っても、後の作品につながる映像表現が満載。
『君の名は。』や『言の葉の庭』に通じる感覚を、この作品で体験できます。
📺 視聴できる配信サービス(2025年5月時点)
※配信状況は変更される場合があります。
📍 まとめ
『ほしのこえ』は、距離と時間をテーマにした、静かで力強い短編アニメです。
新海誠監督の“すべての始まり”とも言える作品であり、 22分という短さ以上の余韻と感動が詰まっています。
まだ観たことがない人は、ぜひこの原点に触れてみてください。
※本記事内の画像は一部、公式より引用しています。 出典:『ほしのこえ』作品情報(https://www.cwfilms.jp/library/hoshi/)
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